Raspberry Pi 3がやって来た
イギリスの NewITから直輸入. 技適は R205-160251で取得済みだった.
http://www.soumu.go.jp/main_content/000401769.pdf
SwitchScienceが
残る問題は、製品に工事設計認証のマークが表示されているかどうか、です。 認証を取得していたとしても、マークが表示されていなければ、使うことはできません。 法律違反になる可能性があります。
と書いているが,「製品に」の定義が曖昧.
最新の端末機器の技術基準適合認定等に関する規則 (最終改正:平成二七年二月二七日総務省令第九号) によると
第十条 法 (脚注:電気通信事業法) 第五十三条第二項 の規定により表示を付するときは、次に掲げる方法のいずれかによるものとする。
一 様式第七号による表示を技術基準適合認定を受けた端末機器の見やすい箇所に付す方法
(当該表示を付す面積が確保できない端末機器にあっては、当該端末機器に付属する取扱説明書及び包装又は容器の見やすい箇所に付す方法)
とあり,設計認証は同封の説明書 (日本語の項目もある) にちゃんと記述されている.
が,箱 に は 無 い.
慌てず騒がず,会社の電波暗室でテストすることにした.
RasPi2用の MicroSDをそのまま挿しても Bootできない.これは新SOCのBCM2710に対応したファームが無いからのようだ.慌てず騒がず
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
で raspberrypi-bootloader_1.20160225-1_armhf.deb が bcm2710-rpi-3-b.dtbを入れてくれる.
が,以下現時点の最新 2016-02-26-raspbian-jessie.imgを新規で焼いた時のお話.
ちなみに BCM2710は 64bitコアだが,現状のイメージで起動すると RasPi2と同じ CPU (ARM7)に見える.
WiFiの設定
よく見たら GUI右上に WiFiアイコンがあり,クライアントモードならソコから設定できた. 以下 CUIで設定する場合の話.
起動するだけで普通に wlan0が見え,
# wpa_passphrase myid mypass > /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf
などとして SSIDとパスワードを入れてあげて,WPA2-PSKの設定として
key_mgmt=WPA-PSK
proto=RSN
pairwise=TKIP
group=TKIP
を追加して
ifconfig wlan0 down && ifconfig wlan0 up
で接続完了. 素晴らしすぎる.
勿論 HostAPにも対応する.その際一点注意しておきたいのが,/etc/network/interfacesで
allow-hotplug wlan0
のコメントアウトを外しておくこと.
Bluetoothは?
まず
sudo apt-get install pi-bluetooth
しろ,というのが見つかるが,インストール済みのようだ.
hciconfig で見ても既に UP RUNNINGになっており,
sudo hcitool scan
をしたら普通に MBPが見つかった.他にテキトーなデバイスが無いのだが,DualShock3でもつなぐか.
UARTが…
デフォルトだと今までの /dev/ttyAMA0は UART0として BTに接続され,代わりにできた /dev/ttyS0が UART1として GPIOヘッダに出てくるらしい.が,そもそも miniuartが CPUクロックに依存してしまうため使い物にならないらしい.ということで Workaroundが開発されているようだ.
上記ページから pi3-miniuart-bt-overlay.zipを取得,解凍してできる pi3-miniuart-bt-overlay.dtbを /bootと /boot/overlayに配置. /boot/config.txtに
dtoverlay=pi3-miniuart-bt-overlay
force_turbo=1
を足して reboot.起動完了後は /dev/ttyAMA0を 115200bpsで使うことができるようになる.